みやもっち体育、すごい!

 連休が明け、月曜日も火曜日も仁淀川町の保育所におじゃましてきました。子どもたちは元気いっぱいでかわいいし、先生方は本当に熱心!
 お昼寝タイムに先生方と子ども支援のための学習会をしているのですが、先生方から具体的な悩みやら「こうやっています。」といったステキな話の数々を伺うことができ、一緒に今後の支援策を考えるのがとっても楽しいです。

 月曜日は、ある保育所に「みやもっち体育」で有名な宮本忠男先生がおいで、年少グループと年長グループに分かれて、運動遊びを行っていました。何年も前から、「みやもっち先生の運動遊びが本当に楽しくて子どもたちが生き生き活動する」と伺い、ぜひ参観させてほしかったのですがその機会がありませんでした。それが念願かなって、とうとう月曜日に実現したのです。

これは年少グループ。上のはしごのようなもの、「ラダー」といってスポーツ店で3,000円ぐらいで売っているとか。ここをけんけんしながら通って、下のようないろいろな遊びをします。このケンパ遊びは、けんけんしたり、両足でぽんっと中に入ったり…両足を意識して使うので不器用さがだんだん軽減されていきますよね。それに、はみ出さないようにしようと意識することで、衝動性のある子どもには体のコントロールにもつながっていきます。必ずここを通って次の活動をするので、20回以上は、知らず知らずのうちに、このケンパ遊びをやっていることになります。

ラダーを通ったら、お次は先生の足くぐり。腹這いになるので、体幹も鍛えられます。おまけに先生にこちょこちょされて、「キャッキャ」という歓声が。この触れ合いが本当に楽しそう。

さてさて、今度は薄い布が出てきて、先生がふわーっとふくらませました。布が上がったり下りたりしているので、上がっているところを見計らって、くぐりぬけないといけません。タイミングをはかる練習できますね。年少さんたちなのに、みんな上手!

「次は何なに?」と見ている方もわくわくして待っていたら、今度はマットの登場。先生がマットを立ててその間を通り抜けます。こんなの簡単!と思いきやマットの幅がだんだん狭くなってくるんですよ。その間をすり抜けるのです。ボディーイメージが十分に育っていない子どもにも、「この間隔ならマットにさわってしまう。」そういうことが実感できる遊びですね。

こちらは年長さんグループ。竹馬に乗る最初の指導方法を見せていただきました。でも、指導というより、竹馬を魔法使いのほうきに見立てて、魔法使いごっこのような楽しい時間でした。
「子どもたちの指導は、スモールステップで。」とはよく言われますが、本当に小さな小さな1歩を大事にする=高さに恐怖感を持っている子どもや片足でふんばる力が弱い子どもも「やってみよう」というやる気が湧いてくる、ステキな時間でした。
 
 
話の聞き方のいい子は、魔法使いになれてこのテントの中に入ります。そしてこの発砲スチロールの柔らかい棒を持って、歩いてくる友だちをこちょこちょするのです。他の子どもたちは、こちょこちょされないように、素早くここを通り過ぎないといけません。こういう取り決めだと、面白さマックスですよね。あまりに楽しすぎて、魔法使い役の子どもたちが思わずパンパン叩いてしまいました。(叩くといっても全く痛くないのですが)
 すかさず、みやもっち先生が「魔法使いさん、約束は何だっけ?」と
確認。すると、魔法使いの子どもたち、すぐに落ち着いて、神妙にこちょこちょ。ちゃあんと約束を守る姿がいじらしいやら可愛いやら。

 あまりに楽しくて、あっという間に1時間たっていました。(年少さんグループは30分)
・運動の苦手な子どもも、ついつい引き込まれる楽しい活動
・誰でもヒーローになれる活動
・次は何?と期待感がいっぱいの教材やその提示の仕方
・子どもを引き付ける、みやもっち先生の語りやリアクション
・楽しい中にも、「ルールを守る」「友だちとの触れ合い」「役割を交
 代する」「一生懸命、先生の話を聞いて、先生の提案にこたえる」
などなど、大事な学びがたくさん盛り込まれていました。

 何を隠そう、私は子どもの時から「限りなく運動神経が0に近い」人でした。体育が大嫌いで、できることなら休みたい、そんな子どもでした。子どもの時に、みやもっち先生のこの運動遊びに出会っていたら、どんなにか世界が広がっていたことでしょう。
 そんなことを思った、本当に素敵で楽しいひとときでした。

 【宮本先生にちょこっとインタビュー】
・小さい頃は、運動が得意というほどでもなく、小3まで泳げなかっ
 た。
・大学はバリバリの体育大学卒業
・まずは高校の体育の先生になる
・思う所あって、幼稚園の先生になる
・現在、高知県内の幼稚園、保育所、小学校等をまわって、みやもっち
 体育を広めている

 遊びの中で、子どもたちの心と体の発達を促していく「みやもっち体育」は、発達障害のある子どもたちももちろん楽しめます。
 
 ということで、来年度はTOMOはうすにおいでていただいて「みやもっちワールド」の素晴らしさ、楽しさをみなさんと一緒に体感したいなあ、と強く強く思ったことでした。

 

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