2020年度のアーリーバードプラストレーニングが終了しました

 


 2020年度のアーリーバードプラストレーニングが2月13日(土)に終了しました。
前半は、今まで学んできたことの復習を行いました。
 ふだんのトレーニングは毎週毎週行いますが、この日は8セッションが終わり3ヶ月後のフォローアップということで久しぶりにみなさんにお会いしました。「わあ、お元気でしたか?お子さんも?」と、お顔を見るだけで嬉しい!やはり〈8セッション+2回の家庭訪問〉という密度濃いこのプログラムで、すっかり大切な仲間の輪ができたなあ、と実感するひとときでもありました。
【みなさんの感想 一部紹介】
☆以前は、自閉症に対してネガティブなイメージだったが、彼らの考え方などが少
 し分かるようになってからは、1つの個性としてすんなりと受け入れられた。
 言葉の数をとにかく少なくする、単純明快に、を心がけるようになった。
 アーリーバードで学んでから、なぞだらけだった息子の行動が少し理解できるよ
 うになった。(保護者・父)
☆行動に理由があるということ、感覚過敏の強い特性など、なんとなく分かったり
 感じたりしていたことが、よく分かりました。このプログラムを実施していけ 
 ば、親子も幸せになると思います。
 子どもの行動には全て理由があるということ、探偵になって子どもの気持ちに寄
 り添うことの大切さをしみじみ学びました。
 「見通しが立たないから不安になる」ということを軽く考えていたように思いま
 す。不安の原因を解決していく、語り合うことも大切だと、そうすることで行動
 できるようになるということが分かりました。
 家庭と支援者が一緒に参加するということが、すごく良かったと思います。チー
 ム支援ができる一歩ですね。(支援者)

 後半は、昨年度の受講生(先輩)の中から希望者が参加して大交流会。先輩たちが近況報告して下さいました。
☆息子さんがギターが弾けるようになって、何と福山雅治さんから非売品のピックをいただ
 いた。
☆お子さんが自分の気持ちをうまく表現できないことをSTさんに相談し、STさんが分か 
 りやすくソーシャルストーリーを書き、友だちとの関わりで困った場面をコミック会話で
 表現するように支援したところ、それを活用できるようになった。このことを学校にも伝
 えると、学校でもこの方法で支援して下さるようになった。
☆お子さんがYouTubeばかり見ているので、週に1日、家族そろってデジタルデトックスを
 したところ、家族みんながまったりいい時間が過ごせた。
☆指すいが時々出てくるお子さんに対してあの手この手で支援している。(お子さんに分か
 りやすい写真やシール作戦、代わりの刺激になるようなグッズ等)
☆朝の準備に時間がかかるお子さんに対して、手順を視覚化してシール作戦を行ってみた
 り、ネットで簡単な支援グッズを買ってみたりしている。うまくいくこともあれば、支援
 グッズのつもりが単なる遊びになって失敗したり、ぼちぼちといろいろトライしている。
☆ごほうびとして、シール作戦を行っている。シールがたまったら、大好きなアイスを一緒
 に食べに行くことにしているが、これは親子両方へのご褒美ともなっている。
☆子どものことでいろいろ悩みなかなか人にも相談できないこともあったが、今日のこの交
 流会でみなさんのお話を聞いていると「うちだけじゃないんだ。」とほっとしたし、子ど
 もとの関わりについてたくさんのヒントをもらえ、今日ここに来て本当によかった。
【最後は昨年度の受講生ー1学期チーム、2学期チーム、仁淀川町チームのとりまとめ役の方
 から以下のコメントが~】
☆数年前までは、子どものことを自閉症だと人に話すことができなかったが、このアーリー
 バードプラスに出会って、思い切って周りの方々に働きかけができるようになってきた。
 このプログラムを通じて出会った私たちの繋がりをこれで終わりにするのではなくて、こ
 れからも仲間の輪を広げ、支え合ったり励まし合ったりしていきたい。
 私たちは生きていく上で、いろいろなストレスを抱えます。ストレスを真っ向から受け止めるのではなく、いかに「かわす(やり過ごす)ことができるか」がストレスに耐えるためには重要なのだそうです。それには気持ちの「強さ」というより「しなやかさ」が大切。
 長崎県立こども療育福祉センター小児診療科の小柳憲司ドクターは以下のようにおっしゃっています。
 ストレスをやり過ごせる力に関わるのは
①自分だけで頑張ろうとせず、誰かに助けを求められるか。
 =「自分はひとりぼっちじゃない、誰かは味方になってくれる」という思い(基本的な安
   心感)
②うまくいかなくても腐らず、いい方向に動きだせるのを待てるか。
 =「自分はきっとなんとかなる」という漠然とした自信(自己肯定感)
         『こどもの診かた・関わり方(小柳憲司著 新興医学出版社)より』

 アーリーバードプラスプログラムを通して出会った私たち、誰一人おいていかないし、ずっと支え合っていく大切な仲間!そんなことをつくづく噛みしめた素敵な1日となりました。

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