書かないで 唱える 漢字学習・漢字指導法ってなんのこと?②
一口に「漢字が覚えられない」と言っても、その原因はいろいろ。 7月28日29日に開催する「書かないで 唱える 漢字学習・漢字指導法」講座の講師道村先生が開発された「ミチムラ式漢字学習法」には次のような、苦手さを補う工夫や手立てがいっぱいです。 道村先生のご著書から紹介しますね。 【ワーキングメモリー(記憶力)が弱い子ども】 →☆体や動きを使う、具体物を使う、ストーリーを作る ☆漢字をすでに知っている部品に分けることで情報量の負担を減らす 【空間認知が弱い子ども=線の場所や方向、長さなどの配置がごちゃご ちゃに見えている】 →☆漢字を構成する画数の少ない部品だけを頑張って覚えて、それを組 み合わせていく 【手先が不器用な子ども=線のコントロールが難しい】 →☆形が整っていなくても、認識できていれば良し、というおおらかな 指導も必要 【目の使い方が上手でない子ども=書き写すために手本をよく見ようと することで疲れてしまう】 →☆書くことより口で言って形を思い浮かべることを優先する 【視覚よりも音声言語や聴覚情報が得意な子ども】 →☆漢字を言葉にして説明できれば覚えやすいという感覚を持てれば、 避けていた漢字学習に意欲的になれる 【自閉傾向の子ども】 →☆組み合わせパズルのような覚え方が興味を持ちやすい 『読み書きが苦手な子もイキイキ唱えて覚える漢字指導法』 道村静江著(明治図書)より 私は、これほど細かい手立てをして、漢字指導をしていなかったので知れば知るほど、反省するやら、でもこの教材を使って指導したら子どもたち、どんなに楽しいことだろう、とワクワクするやら。 道村先生のこのご著書のあとがきは… これはどの先生にもできます。そのためには、まず自分が楽しいと感じ、子どもたちにもこの楽しさを知ってほしいと願うことから始まります。この手法を身に着けたら、先生たちの大きな力になるでしょう。そのためのお手伝いは何でもします。どうぞ気軽に声をかけていただき、私を活用してください。 こんな熱いメッセージで締めくくられていました。この「先生」という言葉を「保護者」と置き換えても同じです。親子で一緒に漢字を楽しむきっかけになり、子ども