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6月, 2018の投稿を表示しています

書かないで 唱える 漢字学習・漢字指導法ってなんのこと?②

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一口に「漢字が覚えられない」と言っても、その原因はいろいろ。 7月28日29日に開催する「書かないで 唱える 漢字学習・漢字指導法」講座の講師道村先生が開発された「ミチムラ式漢字学習法」には次のような、苦手さを補う工夫や手立てがいっぱいです。  道村先生のご著書から紹介しますね。 【ワーキングメモリー(記憶力)が弱い子ども】 →☆体や動きを使う、具体物を使う、ストーリーを作る  ☆漢字をすでに知っている部品に分けることで情報量の負担を減らす 【空間認知が弱い子ども=線の場所や方向、長さなどの配置がごちゃご  ちゃに見えている】 →☆漢字を構成する画数の少ない部品だけを頑張って覚えて、それを組   み合わせていく 【手先が不器用な子ども=線のコントロールが難しい】 →☆形が整っていなくても、認識できていれば良し、というおおらかな   指導も必要 【目の使い方が上手でない子ども=書き写すために手本をよく見ようと  することで疲れてしまう】 →☆書くことより口で言って形を思い浮かべることを優先する 【視覚よりも音声言語や聴覚情報が得意な子ども】 →☆漢字を言葉にして説明できれば覚えやすいという感覚を持てれば、   避けていた漢字学習に意欲的になれる 【自閉傾向の子ども】 →☆組み合わせパズルのような覚え方が興味を持ちやすい    『読み書きが苦手な子もイキイキ唱えて覚える漢字指導法』                 道村静江著(明治図書)より   私は、これほど細かい手立てをして、漢字指導をしていなかったので知れば知るほど、反省するやら、でもこの教材を使って指導したら子どもたち、どんなに楽しいことだろう、とワクワクするやら。  道村先生のこのご著書のあとがきは…   これはどの先生にもできます。そのためには、まず自分が楽しいと感じ、子どもたちにもこの楽しさを知ってほしいと願うことから始まります。この手法を身に着けたら、先生たちの大きな力になるでしょう。そのためのお手伝いは何でもします。どうぞ気軽に声をかけていただき、私を活用してください。  こんな熱いメッセージで締めくくられていました。この「先生」という言葉を「保護者」と置き換えても同じです。親子で一緒に漢字を楽しむきっかけになり、子ども

書かないで 唱えて覚える 漢字学習・漢字指導法ってなんのこと?その①

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 7月28日(土)、29日(日)に漢字学習・指導法講座を開催します。  講師の道村静江先生との出会いは、昨年のLD学会の書籍売り場。 漢字の本を片手にお客さんたちに熱く語っている方が道村先生でした。  その頃、私は学習支援員さんたちと一緒に、漢字や繰り下がりのひき算、MIM教材等、遅れが見られる子どもたちにそれぞれの課題について個別指導を行っていました。  漢字をなかなか覚えられない子どもたちを見てみると、その原因は人それぞれでしたが、「思い出すとっかかりがあると、記憶の海の中から何とか引っ張り出してくる」そんな感じでした。そこで視覚優位、聴覚優位etcその人の得意な学習方法で一緒に覚えていきました。その中で気が付いたことは…みんな、習得方法は違っていましたが、どの人も「部首」を覚えるとその「部首」を手掛かりに漢字を思い出しやすい、ということ。 「今、4年生なら、4年生までに出てくるキヘンのつく漢字を一気に学  習すると覚えやすいのでは。ということは各学年で出てくるキヘンの  つく漢字を洗い出せばいいってことか。でも、そんな時間ないしな  あ。LD学会で何かヒントになるようなものを見つけられないかし  ら。」  こんな気持ちでLD学会に出かけていったので、書籍売り場で 「書かずに 唱えて覚える漢字指導法がありますよ!」と語っていた道村  先生の所へ、吸い寄せられるように足が向かっていました。  私「漢字は4年生から数がぐんと多くなって、覚えるのが大変になりま   すよね。」 道村先生「 いえいえ、その逆!基本的な部首や部品は1年~3年生まで  にほとんど出てくるから、そこを丁寧にしっかり覚えたら、4年生以  降はそれらの組み合わせなので、覚えるのが楽なんですよ。 部首や部  品は画数が少ないでしょう。だから漢字に興味しんしんな低学年のう  ちに、漢字の成り立ちの楽しさを知ったり基本的なルールを身に着け  させたりすると、楽しい漢字学習がスタートできます。」 私「え?4年生からが楽って?」 この言葉にびっくり。  そして、私が(作ろうかな、いや、でもそれは大変!)としり込みしていた「同じ音をもつ漢字」「同じ部品をもつ漢字」部首や部品が登場する学年、似た形などをまとめた本が作

仁淀川町でのペアレント・トレーニングが終わりました

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 仁淀川町で4月13日から始まったペアレント・トレーニング6回講座が6月15日に終わりました。  毎回、2時間のトレーニングが終わっても、みなさん、お子さんの話が尽きませんでしたが、この日も「機会があったらまた集まって、自分たちの子育てのその後を語り合いたい。」という嬉しいリクエストがありました。  トレーニングをしているうちに、ステキな仲間になった私たち。お別れがちょっぴり寂しくなっていたのですが、「子どものいいところをいっぱい見つけて、うんとほめていこう。」という宿題つきで、フォローアップということで9月に集まることになりました。  みなさん、どんな子育て奮闘ぶりを聞かせてくれることでしょう。また楽しみがつ1つ増えました。          【参加者のみなさんの感想】 ☆自分自身が子どもの頃、親にはほとんどほめられて育たなかったの  で、私には「ほめる」ということがとても苦手で、常に怒られていた  し自分の子どもにも「教育=叱る」という認識で接していました。ト  レーニングを受けて、ほめる努力をしだしてから少しずつ子どもとの  関係が改善されてきたと思います。でも少し気を抜くと、いつもの  私に戻って怒りまくってしまうので、まだまだ修行しなければならな  いと思っています。本当にこのトレーニングを受講したかったので、  お昼の時間に開催されるようになってとても嬉しいです。ありがとう  ございました。 😊「うまくいきませんでした。」と報告してくれた時も、自分でちゃあ   んとその原因が分かっていましたね。これこそが、本当の自分の力   になってる、ってことです。みなさん、着実にそれぞれのペースで   お子さんといい関係を築けるようになってきていますよ。子どもを   25%でほめるように、自分のことも25%でほめてあげて下さ   い。 修行は必要ありません。ほめることを楽しんで下 さい、 ぼち   ぼち ね。 ☆子ども25が1歳9か月なので、とりあえず「25%ルールでほめ  る!」「近くで!」「ぎゅってしてあげたり顔を見てほめる!」を心  がけていると、小さいながらにも分かっているみたいで進んでいろい  ろやってくれるようになりました。本当に今まで以上に子どもがかわ  いく思えるようになりました。

行動分析講座 みなさんの感想

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6月2日の「行動分析講座」受講されたみなさんの感想を紹介しますね。 ☆今回、初めての参加で緊張しましたが、先生のあったかい雰囲気の  中、少しずつ緊張もとけて研修することができました。ほめることの  大切さを知りながらも性格をほめてしまうことの多さを反省し、「実  況中継し短くほめる」ことをすぐに実践したいと思います。また、行  動を3つに分けたり支援策を見つける方法も職員間でやってみたいと  思います。即、実践できるいろいろな方法をありがとうございまし  た。  私たち大人は、ほめるにしろ叱るにしろ、「子どものため!」と思ってついつい、あれもこれも…と長々話してしまいがちですよね。これでは、子どもの心の中に残りません。   「行動を1つ」+「ほめる言葉を一言」 これで、「あ、この行動がいいんだな。」「これでお母さん、先生が喜んでくれる。」と分かります。心に響きます。 これで、いい行動が増えてくるし、他のことまでいい波及効果があるんですよ。 ☆初めて参加しました。とにかく時間がたつのがあっという間で、たく  さんのことを学習することができて大変満足しています。グループで  討論したり実際にロールプレイしたり内容も充実していました。先生  の一言一言が大変勉強になりました。ぜひ、明日からの実践につなげ  ていきたいです。ありがとうございました。今回のような具体的なお  話が聞けるとありがたいです。また教材や教具もいいものがあれば実  際に見せていただけると助かります。  現在、仁淀川町でペアレント・トレーニングとティーチャーズ・トレーニングを1コースずつ、高知市内ではペアトレ1つとティートレを2コース行っています。ここで、保護者のみなさんや先生方から伺う子どもたちや周りの大人の奮闘ぶりが、本当に素敵で私の宝物になっています。そのステキなお話のおすそ分けを喜んでいただけたら、私もとても嬉しいです。 ☆理論に基づいての3グループに分かれての話し合いが、とても有意義  でした。皆さんが、事例の生徒について考えて下さったことが、心強  く嬉しく、また自分一人ではとても思い浮かばない発想も、大変参考  になりました。他のグループの発表からもたくさんの引き出しを得る  ことができました。初めて会う方々ばかりでした

行動分析講座が終わりました①

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  6月2日は「行動分析講座」を開催しました。 本当はゆっくり休みたい土曜日の午前中でしたが、部屋いっぱいになるほど、たくさんの方が参加して下さいました。  小学校や特別支援学校の先生、保育士さん、保護者、ST(言語聴覚士)、高知市教育研究所や教育センターの先生など、さまざまな職種の方が集合。  まずはセロトニン(別名幸せホルモン)が出るように意識して、自己紹介から始まりました。「見つめる、ほほえむ、話しかける、触れる、ほめる」のセロトニン5を意識しての自己紹介だったので、会場は笑顔がいっぱい。ふだんから、こんな風にして、子どもたちにも接していきたいですね。  初めに行動分析の説明をしてから、3グループに分かれて、参加者の皆さんの中から出して下さった3事例について、支援策を考えていきました。 ☆考えられる原因 ☆その状況を回避できる支援策  ☆その子どもにどんな代替行動を教えるか   ☆自己肯定感向上のために何をするか   実際にそのお子さんを知っているのは、事例を出して下さった  方だけなので、みんなで考えた原因や支援策が妥当なものかどうかは  分かりません。でも、視点を変えたら、こんなに様々な原因や支援策  が考えられる、そういうことを学ぶだけでも、これからの自分の実践  に役立つのではないでしょうか。   どのグループも悩みつつ、たくさんの支援策を思いつき、3グルー  プそれぞれのの発表を聞き合う中で、子どもたちへの支援の引き出し  がいっぱい増えたグループワークでした。      【事例を出して下さったある保育士さんの感想】  支援に悩んでいた時に、この研修と出会え、事例を取り上げていた だき、たくさんの支援策をいただけたこと、涙が出そうなくらいの感動でした。自分では最善をいつも尽くしたいと日々頑張っている中で、見えてこなかった支援策がこんなにあるんだと、今日は参加してたくさんの収穫をいただきました。まずは今日の実践を月曜日から取り組んでいきます。  こちらこそ、事例を出して下さった3人の方々のおかげで「主体的・対話的・深い学び」(ん?どっかで聞いたような…)ができましたよ。 感謝感謝です。            【他の方の感想】 ☆とっても楽しくて3時間があっという間に過ぎました。あ