ティーチャーズ・トレーニング始まりましたよ。

 5月18日(金)は仁淀川町で、19日(土)は高知市でティーチャーズ・トレーニングがスタートしました。

 仁淀川町のメンバーは、新採1年目の保育士さん、養護教諭、そして地域の方でいつも子どもたちを温かく見守って下さっている学童保育の指導員さんという顔ぶれです。1週間の最後の日、しかも仕事を終えて18:30にかけつけて下さいました。

 高知市のグループは、保育所、小学校、特別支援学校の先生たち、言語聴覚士、保健師、そして高知市教育研究所の先生というメンバー構成です。中には、徳島から参加されている保育士さんもおいでます。

 毎月1回、合計6回の講座、つまりこれから半年間のお付き合いとなります。こんなに熱心な方たちと一緒に学べること、本当に嬉しいです。

 1回目のテーマは「行動を3つに分ける」。「好ましい行動」「好ましくない行動」「危険な行動・許しがたい行動」に分けて書いていきました。
なぜ分けるかというと、それぞれ対処の仕方が違うからです。そして、子どもをほめるための下準備でもあるんですよ。

☆「好ましい行動」→肯定的な注目(ほめる、認めるなど)
☆「好ましくない行動」→上手に無視して待ってほめる
☆「危険な行動」   →やめるよう指示する

 このように「行動」を記録すると、こんな効果があります。

◎対象の子どもをそれまでより冷静に見られるようになる。
◎見逃していた「好ましい行動」に気付ける。
◎問題行動が多いと思っていた子どもも、許しがたい「危険な行動」 
 は意外と少ないことに気付く。

この行動を書く時のコツは、映像が浮かぶように書くこと!つまり具体的に書くことです。「朝のしたくをする」とまとめて書くと、パーフェクトにできた時しかほめられません。「かばんからタオルを出す」「タオルをフックにかける」「かばんをロッカーに入れる」と1つ1つ行動を書いていくと、一部できただけでも「タオルをかけたね。」などどほめられます。
それに、行動を具体的にほめると、子どもにも「何をすれば先生にほめられるか」がわかりやすくなります。「ほめながらしつけをする」「ほめながらスキルを学ばせる」ことになるのです。

 詳しくは、この本をぜひご覧になって下さい。毎年、高知にお招きしている河内美恵さんも執筆されています。
『保育士・教師のためにティーチャーズ・トレーニング』(上林靖子監修、河内美恵・楠田絵美・福田英子編著 中央法規)

 1回目は、この書き方の練習をした後、「ほめる」についてロールプレイをしてみました。「ほめる」=「肯定的な注目を与える」は第2回目のテーマですが、どんどんほめることをやってほしいので、さっそく、練習してみました。


 まずは実験。約2メートル離れた所からほめる、間近でほめるという2パターンを2人組で体験しました。先生役、子ども役も交代しながらやってみると…
「離れたところから言われても、自分に言われているのかわからなかった。」「近くで笑顔でほめられると、すごく嬉しいものですね。」「今までほめてきたつもりだったけど、相手にしっかり伝わってなかったかもしれません。」などなど発見がいっぱい。
 やっぱり「百聞は一見にしかず」ですね。ロールプレイをしてこそ、子どもの気持ちもわかります。これからのトレーニング、たくさんたくさんロールプレイして、子どもたちへのいい接し方を身につけていきましょうね。
 みなさん、いっぱいほめつつほめられて、会場は笑顔満開となりました。

 今回の高知市のティーチャーズ・トレーニングには、嬉しいことに定員を上回る申し込みがありました。けれども人数が多すぎると、このトレーニングの「鍵」とも言えるロールプレイが十分にできなくなるので
申しわけなかったですがお断りさせていただきました。
 そこで急きょ、ティーチャーズ・トレーニングBコースを設定し、6月から始めることにしました。ご希望の方は、ぜひ一緒に学びましょう。
とても具体的なので、学んだことを保護者のみなさんや職場のみなさんにもぜひ伝えてほしいです。様々な場面でつまずいて苦しんでいる子どもたちのために!
 接し方のスキルも身に付きますが何より楽しいこと請け合いですよ。
 
 実施要項は、「TOMOはうす」ホームページの各種講習のページでご覧になって下さい。
 



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