河内美恵先生の「ティーチャーズ・トレーニング2日間講座」 ①原点はこれ!

1月12日~13日に、河内美恵先生をお招きして「ティーチャーズ・トレーニング2日間講座」を開催しました。
 河内先生が国家公務員になられたため、TOMOはうすのような民間団体はもうお招きできなくなりそうな状況の中、もみのき病院との共催ということで、今年度もこの講座を開催することができました。今回で5年連続となりました。

1.原点はこれ「行動を3つにわける」

 このトレーニングは、支援者が子どもたちに対して肯定的なコミュニケーションを図っていくその方法を身につけていく、というものです。
 自分の行動は頭でわかっていてもなかなか変えられないので、本来は毎月1回×6~7回かけて身につけていくのですが、この2日間の講座はそのエッセンスを凝縮してしっかり理論も学ぼう、というもの。
 河内さんの講座は毎年大人気でリピーターが多いのが特徴です。なぜかって?
それはここで学んだことを、みなさん、職場に帰って実践し、今までとはまた違った(進化した)疑問が湧いてくるからです。
 でも何回学んでも原点はここ!「相手の行動を3つにわける」
行動を3つに分けるわけは、対処方法が違うから。
 5年連続でお話を聞いている私も、今回またまた新たな学びがありましたよ。それは…
「ジャスト、ナウ(just now)=まとめないで今のこの行動を1つ1つ分けて表現する」ということ。

 例えば「好ましくない行動」として「宿題をするのを嫌がっていつも文句を言う」と表現したとしましょう。でもこの「嫌がって」はどんな行動をしているのか映像が見えないし「いつも」にはその人の主観が入り込んでいる場合があります。「本当に毎回毎回文句を言ってるの?」と聞くと、そうでもなかったりすることって結構ありますものね。

→ジャストナウ=今、その瞬間の場面を切り取って表現すると
 「やりたくない、と言いながらもノートを出した」
これだと「やりたくない、と言いながら」スルーして(聞き流して)
    「ノートを出した」      「もうノート出したね」とほめる

 このように1つの場面でも、いくつかの行動が入っていることが多くて、ほめそびれたり
気になる行動ばかりに注目して叱る回数が多くなったりしがちです。
 だからこそ、「ジャスト、ナウ(just now)=まとめないで今のこの行動を1つ1つ分けて表現する」この習慣をつけていきたいなあ、と思ったことでした。
「ジャストナウで表現」=いい言葉、いい学びをいただきました😊

2.みんなでロールプレイ

河内先生はいつだって、お手本を見せて下さいます。百聞は一見にしかず!
「あんなに近づいて、あの笑顔で言われたら、嬉しいよねえ。」とつくづく思います。
会場でも2人組でロールプレイ。大人役、子ども役と交代して、両方の立場を体験するのがミソ。特に子ども役を体験すると「こんなに近くでほめられると、思わずどんどんやってしまいます。」「こんなに嬉しいものなんですね」と毎回、驚きの声が上がります。

 丸二日間、朝から晩までの長丁場の講座でしたが、河内先生のお話もロールプレイも楽しくてあっという間に時間が過ぎていきました。
 次回は、参加者のみなさんの感想を紹介しますね。(つづく)

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